俺たちの国芳 わたしの国貞・渋谷 / Ukiyoe
April 21, 2016春の日差しがまぶしいある日、2年ぶりに日本に帰ってきた友人とランチ。
何か日本らしいことを経験させたいということで向かいました、「俺たちの国芳 わたしの国貞」浮世絵展。
渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催されている企画展で、アメリカ ボストン美術館所蔵の浮世絵が日本に一時帰国。
ボストン美術館は奈良絵本など世界有数の日本美術コレクションを誇ることでも知られています。
国芳と国貞の師匠は共に歌川豊国。
国芳は武者絵を得意とした浮世絵師。
緻密なデザインと躍動感、大胆な構図が特徴的です。
浮世絵の世界では異端児とも言えるのでは無いでしょうか。
一方国貞は江戸文化を象徴する歌舞伎役者や伝統的な美人画で人気を博しました。
中には7代目、8代目市川団十郎の絵も。
どこか現在の海老蔵さんに似ている気がします。
今回展示されている作品は170点。
色焼けなど全くされておらず、非常に保存状態が良いものばかりでした。
150年以上前の江戸時代の人々が熱狂して見ていたものとほとんど変わら無い状態のものが目の前にあると考えると感無量です。
会場内ではテーマごとに展示構成されています。
そのテーマ名がなかなか粋。
江戸時代最大の娯楽、歌舞伎の演目になぞらえているのです。
例えば「今様江戸女子姿 / エドガールズ・コレクション」。
現代の女子が雑誌で「この服かわいい」と言っているのと同じように、当時の人々も浮世絵を見ながら「この着物の格子模様、ステキ」と言っていたのを想像してしまいます。
東京が終わると神戸、名古屋を回ります。
ぜひ見に行ってみてください。
東京の会期は6月5日まで。
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