霧峰林家宅園・台中 / Wufeng Lin Family Mansion and Garden

October 09, 2018

台湾で有名な富豪の一つと言うと霧峰林家らしく、現在は金融関係の会社を経営。
その霧峰林家が中国本土から台湾に移住した19世紀に建てた邸宅と庭園の「霧峰林家宅園」が台中市南部に残っています。



台湾の中でもこのような伝統的な建物が完全な形で現存しているのは珍しいそう。
福建省を起源とした両端が尖り、装飾された屋根は寺院や高官などの邸宅でしか使用できなかった建築様式。




こちらの宮保第第五進と呼ばれる建物には女性たちが住んでいましたが、外に出ることが出来なかったそう。
というのも19世紀の女性は纏足をしていたため、自由に歩きまわることが出来なかったのが理由の一つ。
建物の窓から外の様子を眺めていたとか。







大花庁は1890年に造られ、ゲストが来たときに劇や音楽を楽しんだ劇場となっています。
男性は劇場脇の二階からパフォーマンスを鑑賞することが出来ましたが、女性は纏足のため二階には上がることが出来ず、劇場横の小さな部屋の中に入れられて音だけを楽しんでいたそう。

邸宅のその他の部分は現在でも林家の末裔が住居として使用しているとのことです。



1999年に発生した大地震で建物の大部分が損傷。
2018年時点で入場可能なのは宮保第・大花庁(下厝・250台湾ドル)と莱園(入場無料)。

この建物の見学をするにはガイドツアーへの参加必須ですが、説明は中国語のみ。
英語のパンフレットは入場券を購入するときにいただけますが、日本語のガイドブックなどは無いので前もって予習をしておいたり、現地でガイドブックなどを見ながら回ることをオススメします。



台北近くの板橋にも林家の有名な邸宅がありますが、霧峰林家とは異なる家なのでお間違えの無いように。

住所: 台中市霧峰区民生路26号
http://wufenglins.com.tw/

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