ボッティチェリ展・上野 / Botticelli

March 07, 2016

イタリアルネサンス期を代表する画家の一人ボッティチェリ。
彼の展覧会が行われている上野の東京都美術館へ行って参りました。





ボッティチェリの作品は繊細なテンペラ画が多いため海外に彼の作品を輸送することは珍しいそうです。

今年は日本とイタリア国交樹立150周年という節目を迎えたためこの豪華な展覧会が実現。

これを逃すと今度は50年後の200周年記念になってしまうかもしれないので、訪れることを決めたのです。


ボッティチェリの師匠であるフィリッポ・リッピ、そして息子のフィリッピーノ・リッピの作品も中心に展示されています。



世界史の教科書でも名前の出てきていたメディチ家。

15世紀のフィレンツェを統治していました。

彼らの勢いが無くなった後、1494年に修道士サヴォナローラがフィレンツェでの政治権力を握ると、ボッティチェリの作風にも変化が見られます。


それまで神話や肖像画も描かれ美しい優雅で繊細な絵が特徴的でした。

可愛らしいピンク色のバラが描かれていたり、甘えているような赤子の姿のイエス・キリストだったり。
彼の黄金時代はこの頃で、有名な「春(プリマベーラ)」や「ヴィーナスの誕生」も含まれます。

しかしサヴォナローラを支持するようになる後半になってくると中世・神秘主義的な宗教絵画で以前より色合いの落ち着いた絵になってきます。


時系列に展示されていたため変化が明らかに分かりました。



他の画家のことに興味を示さなかったレオナルド・ダ・ヴィンチでさえもライバル視していたというボッティチェリ。


魅了されました。










































会期は4月3日(日)までです。


http://botticelli.jp/


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