ガレの庭 ・白金 / Emile Galle
March 28, 2016私自身幼い頃から美術に触れる機会が多く、大学では19世紀ヨーロッパで盛んだったジャポニズムについても勉強。
アールヌーボーを代表するガラス工芸家 エミール・ガレは日本の文化を大いに受けた人物です。
現在、白金の東京都庭園美術館でガレの展覧会が行われているので絶対に見逃せないと思っていました。
もちろんガレ目当てで来ましたが、建物自体も楽しみでした。
皇族だった朝香宮の1933年完成の元邸宅。
アールデコ様式を取り入れた当時の日本としては斬新なデザインの建物が美術館になっています。
アールデコ様式を取り入れた当時の日本としては斬新なデザインの建物が美術館になっています。
アールデコは幾何学的な形の模様や直線を採用したシンプルな様式。
一方、ガレは自然な形を好んだ人物。
植物や虫など自然からインスピレーションを受けて曲線を多用。
相反する様式が同じ場所で見られるのも非常に興味深いです。
作品の中には鷹、松、鯉をモチーフとしたいかにも日本らしいものも。
伊万里焼を意識して作った作品もあります。
赤、金、青の絵付けを施し、さらに西洋装飾やペルシア風の小花を組み合わせてオリジナリティを出しています。
どこかエキゾチック。
花瓶などの表面に花を表現するだけでなく、花瓶自体を花や球根の形にするなど独創的な作品も展示してあります。
玉ねぎやナスをかたどったものまで。
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